白山白川郷ウルトラマラソン完走記 vol,5
今回この大会がコース変更になると聞いたフレーズが「日本海に涼む夕日に向かって走れ!」みたいなのを思い出しました。
ちょ、リアルそれじゃねw
ぼくらもうすぐすごいこと達成するかもしれんよ。
本当に最後の力を振りしぼって進む。隣の圭ちゃんが少し遅れ始める…
大丈夫か?気になるけどペースを合わせる余裕なし。前に進む94~95km地点。
でもなんやかんやで一緒に走る。やっぱ隣は圭ちゃんやろw
もうここで完全に足は売り切れ状態。多分ゴールはできると思うけど、何が起こるかわからないから隣の圭ちゃんに先に行ってもらって歩く歩く歩く。
残り1.5kmを切ったぐらいでチームの仲間が応援してくれる。たまらん…
なんかもう自分のことのように喜んでくれている。
あと信号を渡ればゴールの松任総合運動公園。
松任総合運動公園の入り口に近江町からの応援団が飛び跳ねて喜んでくれている!
やった、ゴールや。ゴールできる。。。
実はゴールの風景をほとんど覚えていません。
ただチームの応援団が見えた瞬間に我慢してきた全てが壊れたのを覚えてますw
いろんなとこからいろんなものが出たかもしれませんwwでもいいんです。
全然前が見えてません(涙)
そして隣の圭ちゃんと力強いハグ。
本当にやりました!
100kmずっと隣で走ってくれていたのでゴールしても手をつなぎそうですww
ついにやりました!本当のウルトラマンです。
これはバンジージャンプを終えたパプアニューギニアの若者のように見えるけどぼくですw
っというわけで長い長い100kmマラソンをなんとか無事に走ることができました。
思い起こせば2012年秋。それまでマラソンと無縁だったぼくがあるきっかけで走り始めたんです。
その後しばらくしてご縁がありチーム金港堂に混ぜていただくことになり、そこがまた居心地が良いというか、全然早くないオサーンですが程よくかまってくれて、飲み会なんかも楽しくて…で、今回は全力で応援してくれてまるで自分のことのように喜んでくれる仲間に恵まれました。みなさま本当にありがとうございました。
へなちょこですがマラソンが楽しくて仕方がない52歳です。90歳ぐらいまで走るつもりなのであと38年はマラソンネタが続きますがお付き合いくださいませ。
また、これから日本酒がさらに美味しくなる季節です。
マラソン同様お仕事にも親分かなり気合が入っております(๑و•̀Δ•́)و
今は11月下旬から新酒が出始めるのでそれが楽しみで仕方がありません!
白山開山1300年記念白山白川郷ウルトラマラソン100km無事完走することができました。
これもひとえにお前らのおかげです。
白山白川郷ウルトラマラソン完走記 vol,4
85.1kmの第3関門をなんとかクリアして走り出すけどもうみんなふらふらです。
この頃何考えて走っとったんかな…
走りたくない…歩きたい…止まりたい…早く終わって欲しい…
元気な頃は隣の圭ちゃんと「ゴールして美味しいビール飲みたいね」とか「中ジョッキ壊れるぐらいの勢いで乾杯しよ!」とか会話していたのに…
「ひどいね」か「ゴールしたいね」か「ちょっと歩く?」ぐらいの会話をしながら長い長い松任の海岸沿いをよたよた走る。
足の痙攣がだんだんひどくなって歩いたり走ったりを繰り返してなんとか前に進むんですが今まで感じたことがない進まなさ。何これ…。
隣の圭ちゃんはまだ足が残っているっぽいのでつんだって行くしかない。つかそれが精一杯。
朝の5時から13時間以上走ってやっと92.5km…。長い…遠い…
7.5kmなら普段45分ほどで走っとる距離や。
今どうなっとれん?前に進まんがいや。
時計もズレ始めてあてにならない…制限時間に間に合うかどうかもうわからん。
自転車で並走してくれているチームのマコツがなんとか行けそうって感じのことを言ってくれた。
ちょ、ぼくら日本海に沈む太陽と一緒にゴールできるんじゃね?w
白山白川郷ウルトラマラソン完走記 vol,3
ここでオカメちゃんはかなり辛そう…。ってかぼくらも十分辛い。
オカメちゃんが第2関門のこのエイドで「先に行ってください。私のペースで行くから」って言われて「絶対3人で一緒にゴールするからね!」って約束して先に行くことに。
あまり余裕がないという焦りと暑さと足ツリ。さらに吐き気でふらふらと歩くような走るような感じで進んでいると近江町市場やチーム金港堂のメンバーが応援に来てくれていてやっぱり仲間の顔を見ると元気が出る!
そのメンバーからオカメちゃんがリタイヤしたことを聞いてドーンとテンションが下がる…。
元気が出たりテンションが下がったり中々忙しいし、足ツリがふくらはぎから太ももに範囲を広げてきたし、ボーッとして中々体が前に進まないし、この辺で隣の圭ちゃんとだんだん差がついてきたし、全然楽しくない。
だらだら走りながら74.8kmのエイド到着。ここで隣の圭ちゃんに追いつく!
そしてここは梨があるエイド!梨だけに74(ナシ)kmなんかな…。ちごな。うん、ちごちご。
美味しくて嬉しくなって5~6切れ頬張って走るもしばらくしてビュって吐いてしまう。
もう受け付けないのか、食べ過ぎたのかわかりませんが直前に飲んだコムレケアは胃の中に止まってくれたので一安心です。
それからまた単調な河川敷をただひたすら進む。隣の圭ちゃんはエイドの飲み物がぬるいってぶつぶつ言ってます。確かにぬるかったけどもはやぼくには冷たくてもぬるくてもどうでもよくなっていたけど話の腰を折らないように話と足を進める。
しばらくするとチーム金港堂の応援団が河川敷で待ち構えてくれていました!
隣の圭ちゃんブワッて泣いてますw
そこからしばらくは並走しながらアドバイスしてくれます。
なんかもう最高の仲間です!
もう軽く24時間テレビ状態ですw
ここで並走してくれたおかげで85.1kmの第3関門に制限時間ギリギリでクリアできました。
サポートしてくれてる仲間に感謝です!
でもホッとしたのもつかの間…そのエイドをすぐに出発しないと失格とのアナウンス。
マジか?氷で首を冷やしてカフェイン入りのマグオン注入して走り出すも10メートルぐらい走ったとこでまた吐き気。
残り15km。普段ならなんでもない距離なんですが足は残っていないし、時間もない。
白山白川郷ウルトラマラソン完走記 vol,2
ところが近江町から一緒に走るヤックンにアクシデント発生…。コンタクトの片方が紛失。
片方だけのコンタクトで走るというので、とりあえず持参の眼鏡でスタートすることをおすすめ。
まだ暗い白川村の午前5時。いよいよ未知の世界へスタートです。
感動を超えたその先に何があるんでしょうか?ってかぼくは感動を超えられるんでしょうか…
スタートから20kmで標高1,450mまで上りです。決して走力があるとは言えない我々は体力温存ししながら無理しない作戦で最高地点に到着。上りが苦手というオカメちゃんと少し差がついたようですが、がっつり身構えていたからか以外とあっさりクリアして一緒に走る鮨正圭ちゃんも「やった、あと下りヤァ!」とかってテンション上がり気味。
覚悟していたダメージもそれほどなくいい調子で進むうちに隣の圭ちゃん「やっべ、楽しくなってきた!」とかって…。
何いうとんが?ぼくも楽しいわいね。
ここだけの話ですがこの時二人とも心の中で制限時間14時間ぐらい余裕でクリアできると思っていました。
それからは下りが続いて…下りが続くのも辛くね?って思っていたら隣の圭ちゃんも同じことを思っていたようでブツブツ呟くようになってきた。
うん、確かにあんまり楽しくなくなってきたね。
上りでちょっと差がついたオカメちゃんが32.5kmのエイドで追いつく。
ここが第1関門で1時間ほどの貯金を作って通過したはず。
その後単調な道を進みながら51.4kmの荷物エイドでTシャツを着替えてシューズの紐を緩めてリフレッシュ。
しかしキャニオンロードが長い…暑い…
ボーッと走っていたらチーム金港堂の癒し系マスコット女子が応援にきてくれていました!声援はやっぱり力になりますね。
やっぱり隣は圭ちゃんでw
っつか50kmオーバーはぼくにとって既に未知の世界です。この未知の世界を楽しむことなくとにかく前に進むのみ。オカメちゃんが少しずつ遅れながらもまた追いついて56.2kmのエイド到着。ここにはチーム金港堂のウルトラマラソン常連さんがボランティアスタッフとして迎えてくれました。
長い長いキャニオンロードを走りきって白山比咩神社へ。
ここは上りがきつかったり階段があったりで心が折れそうです。
「っか、なんねんて」って感じで…で、やっぱり隣に圭ちゃんでw
途中でチーム金港堂の仲間が私設エイド的なやつで応援してもらいながら隣はやっぱり圭ちゃんw
なんやかんやで第2関門の66.6kmに到着。
実はここで、あんまり余裕がないことに気付く…
白山白川郷ウルトラマラソン完走記 vol.1
そもそも今回白山白川郷ウルトラマラソン100kmの部に挑戦したのは白山開山1300年記念ということ。昨年これの50kmの部を走っていつかは100kmを走ってみたいと思っていたことに合わせて津幡の鮨正くんの存在です。彼とはほぼ毎朝近江町市場で会っていて、去年は金沢と富山のフルマラソンを2週連続で一緒に走ったお友達です。その彼も100kmに興味を示して「オーザワさん、デカイ花火打ち上げましょうか!」って勢いでこうなりましたw
ちゃべちゃべとダメ元の気持ちで3月にエントリーしてから半年間はずっと不安で9月10日が近づくにつれてその不安が強くなり潰されそうでした。
ただやっぱり勢いだけで完走できるほど甘いものじゃないのはわかっています。練習もできれば50km走を2回ぐらいやっておいたほうがいいと先輩方から聞いておりましたけど7月8月の暑い時期にとても50km走なんか怖くてできません。。。
結局、7月は10kmぐらいを週に2回。8月には7月の内容プラス30km走を3回。あとはネットでウルトラマラソンの完走記的なものを探して読んでました…特にあまり真面目に練習を重ねていないランナーさんのサイトなんかが励みになりましたw
お世話になっているチーム金港堂の朝練で代表の宮谷さんからは「お前、以外と100km走れてしまうんじゃない?って自分で思ってとるやろ?…甘いぞ!」とかきちんと気持ちを見透かされて叱咤激励も頂いた今年の夏でした。
そんな不安でいる中で心強い同士オカメちゃんが締め切りギリギリにエントリー!
各自みんな不安と焦りでとうとう大会前日の受付。もうwith Bも腹を決めてます。
前日受付を済ませて夜中1時50分のバスに乗るために午後7時に布団に入るけど中々寝れずにモゾモゾしながら11時から最後の準備。
その頃チーム金港堂は飲み会です。集合写真では白山白川郷ウルトラマラソン応援の白山イメージでエールをいただきました。
当然ぼくらは参加できませんでしたがとても楽しかったようですw
とても楽しかったようですww
そして送迎バスに乗りスタート地点の岐阜県白川村に到着。
ドキドキワクワクしてきた。みんなでもう楽しもう!みたいないい感じになってきた。