宮本酒造

in 酒蔵探訪記

miyamoto
明治9年創業、変わらぬ手作りによる伝統的技法と、新たな感性を融合させ、本物の酒を追い求める。豊かな自然、北陸の風土。酒造りにとって、とても恵まれた環境。そして、ひたすらに品質にこだわり続け、妥協のない強い想いを持つ仲間「蔵人」たちがいます。
「ばか正直」と言われてもいい・・・決して手を抜く事はしない。
全ては「美味しい」の一言のために。全ては「ありがとう」の笑顔のために。

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加賀丸いもの焼酎を求めて

「日本酒「夢醸」の蔵元「宮本酒造店」さんは金沢市から車で南へ30分ほどの能美市にあります。代表的な銘柄は「夢醸」ですが、5年前から石川県の能美市や加賀市で栽培されている特産品「加賀丸いも」を原料に使った「のみよし」という焼酎を造っています。
「加賀丸いも」は「山のいも属」の「つくねいも群」に属する黒皮種のやまといもで、非常に粘りが強くその名の通り丸い形の芋です。非常に栄養価が高く、粘り成分は消化吸収を助け、滋養強壮にも効き目があるとも言われています。日本料理を始め、高級和菓子の材料、家庭料理の一品として利用されていますが、それを初めて焼酎にしました。
仕込みは毎年ゴールデンウイークの頃、作業工程を見学に行ってきました。

丸いもの美味しさが詰まった蒸留酒

「醸造酒の日本酒の仕込みは何度も見たり体験していますが、蒸留酒の焼酎の仕込みをみるのは初めてです。もうそれは驚きの連続でした。
まず、作業は芋を洗うところから全て手作業です。工程は芋を洗い、一つずつ手作業で丁寧に切ります。皮には香りを楽しむために必要な成分が多く含まれているので、皮むきはせず、のみよしの上質な香りを生み出すために残しておきます。その後蒸して一定の温度にまで冷ました後、攪砕機で破格します。蒸し上がった加賀丸芋を一口食べたら驚きの美味しさで手が止まりませんでした。ほくほくしてクセのない上品な味。これ以上食べると仕込みのお酒が減るので我慢しました。
この砕いた芋をを仕込みタンクに入れ一次もろみと併せて攪拌、十数日かけてアルコール醗酵をさせます。その後蒸留機でアルコール分を抽出し、2週間ほど寝かせて味を見て加水調整し完成です。

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たった二人の職人が創りだす、ここにしかない味

その全ての工程をニ見杜氏と蔵人の後藤さんのお二人でされます。温度を見ながらの時間刻み作業ですが、息の合った無駄のない流れる動きは流石プロの技です。
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出来上がった「加賀丸芋焼酎 のみよし」は、味にこだわる酒蔵、宮本酒造店だからこそ表現できた焼酎だと納得出来ました。出来上がった焼酎を飲み、そして焼酎造りの工程を見て、その甘く包み込むような上質の香り、深く優しく広がる最上級の味わいは一生忘れないものになりました。

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